おはようございます。
作者です。
札幌も30度を超す日がちらほらでてきました。
あっという間に終わってしまうので、今年こそは
ビアガーデンに行きたい!
さて、今日のテーマですが、
《組織の内向き文化の改善方法は何か?》
です。
まず、理想の組織とは常に顧客思考(CS)であることです。
つまり、社内・社外問わず問題解決を行う際に出てくる
キーワードは顧客でなければなりません。
しかし、多くの企業では何をやるにも自分達の保身に
走り(もしくはそれにさえ気づかず)改善・改革の
足枷をわざわざはめているのが現状です。
例えば、
『ミスを犯したのに報告を怠った』
『納期に間に合わないのに平気で帰る』
など、とてもプロフェッショナルとは言えないことが
日常茶飯事に行なわれております。
では何故それが起るか?
①同質のものを好む傾向が強い
日本人は昔から同郷や同年代など、背景の近い人を
好む傾向にあります。これ自体悪いことではないのですが、
同質の人で集まると、“キズのなめあい”や“本質の見落とし”
が発生しやすくなるのです。
②停滞は死、成長が普通
組織・個人共に本来ならば成長し続けるが普通です。
しかし、ある程度長く同じ環境にいると、“慣れ”が
発生してしまい、“停滞”していることが普通になってしまいます。
ではどう解決するか!
○異質なものを無理矢理入れる
マッキンゼーの7Sと言う非常に有名なフレームがありまして、
組織は“ハードの3S”“ソフトの4S”から考えていくのが
セオリーになっております(7Sの解説は割愛します)。
その3Sの組織・システムの部分に無理矢理“多様性を作る”ことを
行い、同質文化を壊してしまうのが、内向き文化を壊す策として
最も早いと考えております。
具体的には日産リバイバルプランで有名になった
“CFT(クロスファンクショナルチーム)制”が、事例も多く
真似しやすいでしょう。最近ではさらに進んで
“CFAT(クロスファンクショナルエイジチーム)制”とも
言われております。
当社の事例で説明しますと、
Z社 IT関連企業 機能別組織 従業員約70名
□課題~1)各機能では報連相ができているが、他機能との連携が弱い
2)ボトルネックの把握が難しく、どこでどう利益を出しているか
把握しづらい
□改善策~CFTの導入
各機能から、役職・社歴・経験・性別を合えてダブらないように
集めたチームをいくつも作り、それぞれにタスクを解決していって
もらうことを習慣化。
□成果
・チーム内に社歴の若い方がいるため、自分達の当たり前が
覆りやすい、その結果ゼロベースで顧客視点を持つことが容易なった。
・機能をまたいだチームのため、他機能に理解を示したり
協力体制の構築が容易になった。
・機能別からタスク別組織になることで、各フローでのコスト管理が
明確になった。
上記のような組織になれば、どんな問題解決も自分達の当たり前が
発生せず顧客視点で、つまり外向きな視点で行えるため非常に
スムーズになります。
また、文化として定着しますので(時間はかかります)、
継続的に成長していけるでしょう。
まとめ
内向き文化を壊すには、組織に多様性を作り続けることです。
ポイントは、文化を作ろうとするのではなく仕組で多様性を
作り、定着させることです。
多くの組織で間違うのが、文化を作るのに理念や信条で攻めるから
かえって時間がかかる。
文化を作るのも仕組だと言うことを踏まえて取り組んでいけば
改善は早いでしょう。
以上。