こんにちは!
今日は“信頼”についてお話します。
2009年7月号のハーバードビジネスレビューに
掲載されていた記事に感銘を受け、それ以来ずっと
意識していることです。
「人間は生まれながらにして信頼し易い生き物である」
「人を信頼する功罪」
人はそもそも他人を信じ易い傾向が遺伝子に
組み込まれているそうです。
ただ、現実社会では信頼していい人、悪い人がいるわけで、
両者は自分が意識してるよりも見分けがつかないというのが
テーマです。
そもそも人は他人の何を感じて“信頼”するのか?
実は一番気にしていることは身体上の類似性→視認できるもの(顔つき・年齢・性別etc)だったり、外面上の合図→内面的な心理特性(誠実さ・頼りがい・好感度etc)
で、判断しているそうです。
そこで考えてほしいのが、外面上の合図なんですが、これって
意図的に造れますよね。
つまり信頼していい人、悪い人って言うのはこちらからの
判断だけでは不可能ということになってしまいます。
でもビジネスの世界(日常も)では常に信頼できるか否かを
瞬時に判断していかなくてはいけないので、以下の7つのルールを
守って適度な信頼を築いていく必要性があります。
①己を知る…通常人を信頼するときは次の2つに分かれる
(1)いともたやすく信頼し、過剰な信頼を寄せるタイプ
このタイプの人は付き合い始めにもかかわらず、重要なことを
打ち明けたり、自分の信念や他人への印象を語ってしまう人。
こういうことで面倒くさいトラブルを招くことは多々ある。
(2)いざ関係を作るときにこりすぎるタイプ
このような人は最悪の自体を常に想定し、簡単に人に心を
開かないようにしている人。大きなトラブルは避けられるが
他人と距離を置いているせいで、良い信頼関係はそもそも
造りづらいタイプの人。
まとめですが、自分がどちらのタイプかまず判断したうえで、相手に対する解釈の
度合いを造っていくことが大事です。
②小さく始める…信頼にはリスクが伴うので、徐々に大きくしていくこと。
こんなの当たり前。①(2)との違いは徐々に大きくすることを念頭においているか否か
ということ。
③免責条項を明文化する…関係を解消できる場合を明確にしておくことで
人は熱心に協力する。リスク・ヘッジという解釈だけでなく、より良い関係を
造るため免責を設けることが大事である。
④強力なシグナルを送る…相互信頼にける(上司→部下・逆も然り)信頼ギャップがあることを
念頭に入れる。ほとんどの人が信頼関係がある、できていると思っているが
実は相手にはそう思われていないことが多い。(そういう研究結果あり)
なので、相手により強い意思表示をしなければいけない。
また、協力したいという気持ちだけでなく<やられたらやり返す>という意思表示も同時にすることで
より良い関係性が作れる。
⑤相手のジレンマを理解する…人は自己中心であるがゆえ、交渉相手も信頼のジレンマに直面しており
こちらを信頼すべきかについて安心材料を求めていることを忘れがちである。
⑥人物だけでなく役割も考慮する…役割や地位はその人の専門スキルや動機を保証する手段となる。
が、しかし要注意である。その人の背景が信頼できうるような場合も、よくよく観察してみると
そうでない場合は多々ある。
⑦警戒を怠らず疑問を抱くことを忘れない…人は空腹感に襲われるとそれを満たすことを考える。
そしてそれを解決するとそのことについては考えない。何が言いたいかというと、信頼するまでは
どんなに時間をかけても一旦信頼してしまうとそこから考えなくなってしまうということ。
一番まずいのは過去の評価をそのまま当てはめてしまうことである。
以上、本の内容をかなり短くまとめてみました。
詳しく知りたい方はバックナンバーをどうぞ。
また私に連絡いただければ何かしらの形で原稿をお渡しすることも可能です。
今回の“信頼”に関しては、いわばマインドセットのようなものであり、経営者なら当然、
管理職や新人の方にも周知してほしい内容です。
最後に“信頼”に関してですが、これは一生のテーマであると思っております。
去年までのビジネスモデルが来年だめになるような世の中では、個人の“信頼”が
最も強いものであると感じております。
皆様も周りの方とよりよい関係を築けるように考えていきましょう!
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